はじめに
今回は、テラスクエア for ポケモンパラレルアリーナでBest16(惜しくも権利は逃す)になった構築についてざっと記述します。
構築経緯
テラスクエア#24で優勝した構築「イイネロンゲサイクル式パオカイ - 翔さんのメモ帳 (hatenablog.com)」から、イイネイヌとオーロンゲをハバタクカミやテツノカイナ、ドドゲザンに変えながら使っていたが、どうもしっくりこずてるチャレではボコボコにされたことで、他の構築に手を出す欲が生まれた。
その頃のトレンドであったランドカイナ水ガポンイーユイハバタクカミ+@1のようなサイクル系の構築は魅力的ではあるが、こういうのは既に使い続けている人には勝てないので、それ以外を模索した結果、文献が豊富にあったクレセガチグマを使ってみようと思い立った。
クレセリア+ガチグマまでは確定として、ねこだましでガチグマが剣の舞を積む隙やクレセリアのみかづきのいのりを1回稼げるという点でテツノカイナ(ゴリランダーだとグラスフィールドでじしんの威力を下げてしまう)を採用。その上で基本選出の最後の枠においかぜやトリックルームの効果を無視して相手を縛れる先制技持ちのカイリューを採用した。また、カイリューは飛行タイプを持っている点でもガチグマと相性が良い。
補完には、ガチグマのからげんき、カイリューのしんそく、テツノカイナのドレインパンチを透かせるゴーストタイプやゴーストテラスタルを咎められる悪ウーラオスと、草タイプのこのゆびとまれ持ちで水ウーラオスやモロバレルを牽制できる水オーガポンを加えた。
個体解説
クレセリア(炎)/ふゆう@ぼうじんゴーグル
277(252)-×-176(236)-95-143(20)-81
ムーンフォース/サイドチェンジ/みかづきのいのり/トリックルーム
努力値調整はリバティノートに載っていたアルベガさんのものを拝借。ぼさんないとの経験から、ランドカイナバレルのサイクル系構築が増えつつあると感じたので、ゴツゴツメットからぼうじんゴールに変更。
OTS/Bo3でサイドチェンジの無いクレセリアは舐められるという持論から、てだすけを抜いてサイドチェンジを採用した。
テツノカイナ(水)/クォークチャージ@とつげきチョッキ
238(68)-211(252)-132(28)-×-108(156)-49
Aぶっぱ、HBDはチョッキ込みで総合耐久が高くなるように振り分け。
トリックルーム下で使うことを考慮して最遅、個人的にはクレセカイナでねこトリルから入る展開は弱いと思っているので、素早さの同族勝ちは諦めた。
なお、初手クレセリア+テツノカイナでねこトリルからスタートするのはあまりオススメしない。
ガチグマ(竜)/こんじょう@かえんだま
237(252)-188(84)-133(60)-×-114(108)-49
からげんき/じしん/つるぎのまい/まもる
クレセリアと同じく調整はアルベガさんのものを拝借し、すばやさを最遅にした。
この構築の攻めの要。一回強気の行動を通せれば一気に勝ちを引き寄せられるため、このポケモンをいかに暴れされるかが鍵。
このポケモンのテラスタイプはゴーストや水が主流であるが、ヒードラン、イーユイの炎技やゴリランダー、水ウーラオス、草水炎オーガポンに強いドラゴンテラスを採用した。
レジドラゴを想定するとわかりやすいと思われるが、ドラゴンタイプは複合タイプで弱点をつくことが多い為、耐久水準の高い単ドラゴンというタイプは中々崩しにくい。その点で場持ちの良いドラゴンテラスタルの使用感は良かったが、一方でゴーストやかくとうを無効化にできない、フェアリータイプに弱点をつかれてしまうなどの面もあり一長一短であった。
カイリュー(ノ)/せいしんりょく@こだわりハチマキ
198(252)-204(252)-115-×-121(4)-100
主に詰めを担当。最終的にしんそく連打か、げきりん連打が許される状況を作ったり、カイリューに引きながらじしんを打つことで、微妙に残ったHPをカイリューの先制技で押し込む動きが理想。
ウーラオス(悪)/ふかしのこぶし@きあいのタスキ
176(4)-200(252)-120-×-80-149(252)
あんこくきょうだ/インファイト/ふいうち/みきり
主にカイリューと共に初手に投げ、まもるやニードルガード、威嚇を無視した一撃でダメージレースで有利を取ること、テラスタルを強要させる動きを目指す。
ASは諸説だった気もするので配分は検討の余地あり。テラスタイプは耐性変化の毒ではなく、ダメージ優先で悪にした。
オーガポン(水)/ちょすい→おもかげやどし@いどのめん
187(252)-141(4)-145(220)-×-118(12)-133(20)
調整はリバティノートのすいかさん調整を拝借。
何かと複雑になるモロバレルを出す気を失わせたり、このゆびで隣のポケモンの行動回数を稼いだり、単純にアタッカーになれたりする器用な奴。
草技は場持ちの良さを考慮してウッドホーン、OTS/Bo3ではこのゆびがないと舐められるという持論でこのゆびとまれを採用。
選出
基本選出は初手クレセリア+ガチグマの裏カイリュー+@1で相手のねこだましをクレセリア方向に誘いながら、ガチグマを動かすのが理想である。特に地面弱点でも1ターン目はテラスタルで耐性変更をしてこない場合が多いので、じしんが通りやすい。初手や裏に威嚇持ちがいる場合はつるぎのまいから入る方が良い。
この辺りはBo3での動かし方なので、Bo1を想定したものではない。
裏の選出は初手の悪ウーラオス+カイリュー、裏水オーガポン+@1でクレセリア+ガチグマで暴れた2戦目は相手が初手から最高火力を出力してくる場合が多いので、そこへのカウンターとして機能する。ウーラオスのあんこくきょうだとせいしんりょくカイリューは安易なこのゆびとまれ、まもる等を抑制し、ねこだましによる初手の妨害に強いのも利点である。
特別に雪構築にだけはテツノカイナ+クレセリアから入って、オーロラベールのターンを稼ぎつつ、最後にカイリュー、悪ウーラオス、ガチグマのいづれか2匹で詰める動きを目指す。
最後に
今回はテラスクエアまで時間もなく、ぼさんないとで使用して一発調整を施したが、上手く大会にはまってくれたと思う。
それが上手くできたのはリバティノート他、ポケモンバトルのために情報を寄せてくれた先駆者達の賜物であり、実際に調整を拝借したアルベガさんやすいかさんには大いに感謝をしている。
そして、Day1のR8で2戦を通してパオジアンの氷柱落としを3回も避けて、ありえない運勝ちをかましてしまったことについておこぜ氏にここで今一度謝罪したい...